乙女ゲーム感想日記

プレイしたものの感想を書きたくなった時に書き殴ります。

スチームプリズン イネスルート感想

乙女ゲームを久々プレイしました。乙女ゲーム大好きなんですが、のめり込むと時間も気力も奪われてしまうので最近はたまに程度に留めています。

1日で1ルートいっきにクリアまでプレイは久々にしました〜楽しかった!

小説いっき読みくらいボリューミーでフルボイスってすごいよね、乙女ゲー。

さて今回はスチームプリズンvita版のイネスルートをクリアしました。覚えてるうちに感想いっきに書くよ!

実はかなり前にウルリクルートクリアしたっきり放置してたんですよね。面白ったような気はするんだけど、話が長いからこれは気力がいるなと。

そんなこんなでウルリクルートの内容は月日の流れで忘れてしまったのでまたの機会に。

前回話が長いと感じてしまった原因のひとつに、選んだ選択肢が正しかったのか分からない、今私はどこにいるの?ハッピーエンドに向かえてるの?って不安が常にあったせいで若干話が入ってこなくなっていたので

今回は最初から目的のエンドにたどり着けるように攻略サイトにお世話になりました。

おかげで今自分がどの辺にいるのかが明確でプレイしやすかった。

それだけ選択肢が難しかったり、合ってるのか不明になるほどハラハラする展開があるっていうのは面白いですね。

さて肝心のゲームシナリオについて解説すると

序盤はプロローグのような感じで、この世界には上界と下界が存在するんだよ〜っていう世界観をプレイヤーに教えてくれるためだけに展開してるような内容だったので若干流し読みしてました。

ただでさえ長いのにここで時間を取られる訳にはいかない(笑)

あ、あとフィンがどれだけ主人公大好きかも序盤ですでに描写されてますね!

冒頭の血まみれキルスのシーンまで物語が進んでからが、ここからがこの作品の始まり!って感じでした。

映画みたいでいいですね。

まずキルスがこれまで暮らしていた上界は、平和だけど結婚相手も国に決められるというどこかおかしな所にもかかわらず上界の人々は疑問に思わず国に従ってるっていう環境です。

最近はなぜかこういう作品多いですね。最近の乙女ゲーだと、オランピアソワレがめっちゃ浮かんできました。

国の選んだ相手では無い人と恋したら罪人として下界に落とされるってところまで一緒ですね。

これはこれ、あれはあれって感じなので別にパクリとか思わないですけど。

ちなみにキルスが下界に落とされるところから物語は大きく動いて、各ルートに分岐していくわけですが

キルスは恋に興味もなく、誰が結婚相手でも気にしない天然で鈍めな女の子。

しかし親を殺した冤罪で下界に落とされるんですよねー。

目が覚めた時ナイフを持ってたからって、「私が殺したかも…」と言い出すキルスさんにはびっくりしました。

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

そこは絶対に自分じゃないって言い切ってよ(笑)

信じられない事態に遭遇すると感覚が麻痺して、そんな気になってしまうのかな…恐ろしい。

ちなみに早速終盤のネタバレ言います。

そのキルスの親を殺した犯人、元婚約者のフィッツジェラルドだったんですよね〜…。

ちなみにそれについて私が1番気になったのは、お前お坊ちゃまなのに自分で手を下したのかよ……って疑問ですw

手下使ったりせず、2人とも滅多刺しにするとか!なんか恨みでもあったんかい!!

返り血まみれになったであろうお坊ちゃんは普通に目撃されることなく自宅に帰れたのかな…

そんなわりとどうでも良いことが気になりましたw

フィッツジェラルドさんは最初からかなりうさんくさかったですもんね。

下界ルートでは一切この真相にたどり着けずモヤモヤしたまま終わった記憶があるので、イネスルートでは1度上界に戻って犯人判明させて綺麗に解決できてスカッとしました!

それに至るまでの流れが綺麗すぎましたけどw

あんなうさんくさい元婚約者のフィッツさんを1番に頼ろう!と言い出したキルスにびっくりでしたよ。

え、キルスってそんなにフィッツさんにいい感情持ってたっけ?ってなりますよね。

そして再会したフィッツさんがあまりにもキルスに好意的な言葉を並べてくれるもんだから、下界で心が荒んでた私は彼の優しい言葉にコロッと騙されそうになりました。

おのれフィッツジェラルド…!

ユネさまが後ろ盾になってくださった瞬間、フィッツジェラルドまじざまぁ(笑)でしたね。

でもユネさまいなかったらフィッツの完全犯罪でした…キルスの行動は考えが足りてなかったよね〜…。

だからイネスも、彼を信用してもいいのか?って言ってたんだよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

イネス絶対嫉妬してんだろ!!っていう乙女ゲー脳でしか忠告聞いてませんでした。さーせん。

さて肝心のイネスさんとの恋愛について。

保護地区に留まることに決めたキルスが、わざとではないもののハウンズに目をつけられる行動を取って収容されるたびに迎えに来てくれたイネスさん。

なんかもうこれだけで、お前キルスに気があるだろ?と思えるほど優しさを感じましたね。もう落ちるよ。

ザクセンは何がしたかったのか分かりませんでした。

彼の最後まで見届けたわけですが…。

結局はスィアさんのことが好きで、彼女が亡くなってから人が変わってしまったザクセンが、スィアにどこか似ていて彼女を思い出させるキルスに出会ってしまって、スィアを思い出すと辛い気持ちになるから八つ当たりしてたってことですかね!

なんちゅう迷惑な…ガキみたいな……

でも裏を返せばスィア以来初めて彼の興味を引く女性がキルスだったわけで…結局致命傷を負わされるような暴力はふるわれなかったですね。

暴力振るうだけでも頭おかしいんだけども。

裏でフィンがやばいくらい重症負わされてたのを知ると…感覚が麻痺してしまって、キルスには甘かったよねと思えるようになった(笑)

彼を理解して更生させて骨抜きにして笑いたかったです。ザクセンルートはよー!

じゃなくてイネスの話でしたね…。

その前にメルロー親子が殺されるのが辛すぎる受刑ルートでした。彼らが殺される所を見るくらいなら下界に行けばよかったと思ってしまったよ。

でもキルスがどこにいても、結局メルロー達は殺されたんだろうなぁ…

キルスが原因ではなく元恋人のせいだもんなぁ。なんであんなクズと付き合ってたんだ…

でもキルスのせいじゃなくて少し救われました…

そんな2人が暮らしてた家で、イネスと愛を育むことになろうとは。人生何があるか分からないですね。

イネスとぐぐっと距離が縮まるキッカケになったのは、キルスが「お礼になんでもします!」と言ったことからですね。

「なんでも…?」とイネスさんが反応したとき、どうしてもいかがわしい要求が脳裏を過ぎりました(笑)

心が汚れててつらいね。

真面目なイネスさんは勿論、変なお願いなんてしませんでした。

勉強を教えてくれって!何それ可愛い!

いや人によってはまだいかがわしい展開想像できるけどな。

まぁそれから、2人で家で過ごす時間が長くなって自然と距離が縮まっていく様子が微笑ましくて良かったです。

もしイネスがキルスに気があったのなら、勉強をダシに近づこうとした策士!って思うところですが

先にキルスの方が恋心を自覚してなんやかんや悩むのが可愛かったです(笑)

イネスの方は意外と自分の気持ちに鈍すぎで、最後の最後にキルスの方から告白されて、やっと噛み締めるように「自分もおそらく好きだ」と言い出したのでなんか笑いました。何はともあれよかったねキルス。

でも自覚してからは、男女のスキンシップについては年上の男らしくリードしてくれるイネスさん。

初めてのキスの時に「愛情表現だと教わった」みたいなこと言ってたのが非常に気になります。

恋なんてしたことないみたいに言ってたけど、それなりに遊んだりはしてきたのかな〜。

教わったって誰に…と言おうとしたキルスは唇を塞がれてそれ以上聞けないままこの話が終わってしまった。ちくしょう(笑)

そういえば真面目なイネスと違ってザクセンさんは遊んでるみたいな会話もありましたね。

下界の民をバカにしてるくせに酒場に行って女遊びはしてたんだろうか…。

ザクセンさんはほんとにスィア一筋な感じがしました。彼女が死んでから女遊びが酷くなったとかなら納得しちゃうな。

スィアさん、謎な魅力たっぷりでカッコイイ女性でしたね。イネスも寝言で彼女の名前言うとかよっぽどだよなー…

キルスがスィアと似てたから、とか最もらしいこと言って誤魔化してたけど、やっぱりイネスもスィアが好きだったんじゃないかな。

罪な女性だなって思うけど、あれは好きになっちゃうわー。

イネスに男女の営みを教えたのはスィアだったんじゃないだろうか…イネスとザクセンと関係持ってたくせに、表立っては平気で女捨ててるとか言いまくってたんだったら、怖い女だな(笑)

そんな想像ができてしまう余地があるというか、少し仄めかされていたように私は感じました。

ドロドロした大人な物語はあえて伏せられ、子供でも楽しめる作品に収めてた感じがします(笑)

最後の初キスシーンの時も、イネスに口を開けてって言われて意味分かんないまま口を開けたキルスに「そうだ、いい子だ」ってセリフは良かったですね!

その後、「そしてイネスは……」って文書があったのに何したかまでは書かれず急にシーン転換したわけですよ。

わざとだって分かってるけどもw

そんな感じで恋愛面はCEROC辺りまでにぼかしていくスタイルなのねって思いました(笑)

個人的にイネスルートで1番いいなって思ったのは、イネスとほぼお喋りしてるだけなのに毎回金置いてってくれるところですね!

それで生活に困らないくらい買い物できるから仕事も探さなくていいし、料理まで教えてくれたし、その時買った食材の代金はもちろんイネスが出してくれたんだろうし…。

至れり尽くせり、イケメンの来訪を待つだけで良かったイネスルート。ヒモ生活サイコー!!

イネスが急に「上界に行くからもう会えない、これから仕事見つけて頑張れよ」と言いに来た時に

「私も上界に連れてってください!」と言い出したキルスを見て

お前……!散々頼ってきたのにまだ甘える気か…!!と本気で思いました。

好きだからとかじゃなくて、上界に行きたいって気持ちと彼に世話になり続けたい依存心が1番に浮かびましたよ…。

それでほんとに、罪人として下界にいるキルスを上界に連れて行けちゃうんだから、イネスも副リーダーの職権乱用して権力使ってるよな〜と思っちゃいました(笑)

もう会えないって言いに来た時これまで貯めたお金キルスに渡しにしてくれたのがもうやばいですね。

金のことしか言ってないですが、食うものに困って大変な下界生活になるはずだったのにハウンズの副リーダーに気に入られて貢がれてるってキルス高待遇すぎました。普通今頃酒場で身体売ってるんだもんね…。

エンディング後は、ハウンズの組織をちゃんとするべく2人仲良く下界に戻って元の家で新婚生活とか幸せそうでニヤニヤしました。ご馳走様です。

これぞハッピーエンド!!

序盤でうさんくさそうだなと思っていた人達がみんなサクサク逮捕されましたし、綺麗に風呂敷畳んでくれた点では良シナリオだったなーと感心しました。

キルスも冤罪でかなり可哀想な目に遭いましたけど、フィンが1番可哀想だよね…。

キルスのとばっちりでハウンズに落とされて、ザクセンに変に気に入られて頭おかしいくらい怪我負わされて、多分大分狂わされた後に当の本人のザクセンさん死亡。

全てが終わってからイネスとラブラブになった後のキルスとやっと再会できるっていう。

いや再会できたことを喜んであげるべき?

イネスとキルスの関係知った時超落ち込んだんだろうなー…不憫…。

フィンさんは元々ルートなかったらしいので、どんだけ不憫枠やねんってなりますねw

Vitaで追加されて本当に良かったです。

まぁ最後の方に攻略した方がいいかなーと思うのでまだフィンルート行けませんが。

いつか彼を幸せにしたいのと、ハウンズで何があったのか怖いもの見たさで知りたいですね(笑)

吉原彼岸花 PC版 感想

乙女ゲームの個人的感想を日記のように残したくてブログ作ってみました。

 

早速PCの18禁乙女ゲームである吉原彼岸花の感想です。

 

 

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かなり人気作品でVitaやらswitchへ移植しまくってるので今更感もあるんですがやっとPC版コンプできたんですよね。

通販サイトのレビュー見ても、ネット検索してもひたすら絶賛されてるレビューばかりが出てくるので、なんだこの人気!と思うくらいの作品です。

 

私は特に絶賛なんてしないです。この作品の凄さを共感したい!なんて思ってここへたどり着いてしまった人いたらごめんね。

むしろ悪い部分を指摘しようと思ってたくらいなんですが、頑張って頑張って最後の真相ルートまでプレイしたら、真相の時雨さまがなんだかすごく心に残ったので

そこでやっと、良い作品だったんだなと思えました。

薄々というか、やっぱりというか…うん、気づいてたんですが、やはり真相のための物語だったんだな~と。

 

タイトルの意味について、惣一朗との思い出の場所に彼岸花が咲いてたからかな?やっぱ惣一朗がメインヒーローなんだな~なんてそれまでは思ってましたが

一番最後に攻略できる時雨の真相ルートをプレイしたら、全部時雨さまに持って行かれちゃいましたね。タイトルの意味さえも彼の為のものだったっていう。

凛の本当の意味での幸せを考えたら、時雨以外とくっつくのが絶対に良いと思うんですが……

まぁでも何が幸せかを決めるのは凛ですもんね。凛にとってはこの真相ルートもまた幸せの一つであることに違いはないんだろうな、なんて思ったらやっぱり、良かったなって思えました。

 

 

以下ストレートにネタバレありで感想を…

 

 

とりあえず真相ルートプレイ直後なので、時雨さまマジでクズでダメな男だなって印象がすごいです。こんな言葉じゃ足りないくらい。

一つくらい、惣一朗が時雨を殺すエンドがあっても良かったのではと思います。

時雨エンドはともかく、惣一朗エンドでもお優しい凛は絶対惣一朗を止めて、時雨を傷つけさせませんからね。

まぁなんやかんや、10年間家族のように過ごした時雨が目の前で大切な幼馴染に殺されるなんて夢見の悪いこと、そりゃ阻止したいですよね…

でもせっかく18禁のわりに、凛ちゃんが闇落ちして復讐するみたいなエンドなかったのはどうなの?と思いました。設定活かせてないというか、分かってないな~。

 

吉原一の遊女と言えるほどの手練手管を持った花魁、っていう設定の千早こと凛ちゃん。デフォルト呼びないけどな。

花魁って時点で主人公=自分とか無理じゃないですか。なのにデフォルト呼びないとか心底がっかりです。

攻略キャラによっては、千早の本名を知らなくて、距離が縮まってからやっと千早に「凛」という名前を教えてもらって、本名呼びに変わるっていう胸キュンシーンがあるわけですが

本名で呼ばれ始めた瞬間から逆にボイスなしになるっていうのがつらかったです。

 

話ズレましたがそんな手練手管を持った凛ちゃんなのに、彼女自身が快楽に溺れさせられるようなエンドはあったにも拘らず、相手を快楽堕ちさせてしまうみたいなのは無かったですね。

あ、時雨ルートの真相不明なまま行けるBADエンドだけは、攻略キャラお三方との情事に溺れてて良かったですが。

そーゆーのじゃなくて、時雨を物理的に殺すんじゃないのなら、むしろ凛の方が時雨を溺れさせて狂わせるっていう復讐でもすれば良かったのにな~。

まぁ復讐っていうかご褒美になる…?ていうか、元々溺れてるし狂ってるか…。

 

キャラごとに分けて感想書いた方が分かりやすいかなって思ったんですが

個人的に、惣一朗と時雨以外のキャラはおまけだと思ってるんですよね私。

好きな人ごめん。いや別に、あの3人も好きなんだけど、どこかこの作品から浮いてる印象を拭えないまま攻略しました。

最初からずっと思ってたのは、「初登楼後なんで惣一朗出てこないの?」でした。

もうずーっと、朔夜攻略しても、忍攻略しても、彰人攻略しても、攻略途中にずっとなんで?なんで?って違和感が拭えなくて作品に集中できませんでした…。

だって絶対何かあるじゃんあの人。2回目、3回目と来るに決まってるじゃん。

そんでもって凛が誰に恋してようと、絶対アプローチしてくるだろあの人。

そんなことで諦められるような想いじゃないでしょ惣一朗は!!!?!?

 

とまぁ、そんな惣一朗の想いは惣一朗攻略してから知ったわけですが、攻略前でも

幼馴染ポジションなのバレバレだったよね…。

惣一朗ルートでなければ、凛が惣一朗との過去振り返るシーンすらないので

他キャラルートの時でも思い出しても良くない???とか思ってしまったり。

なんか全体的に、惣一朗や時雨のネタバレを防ぐためとはいえ違和感の塊のようなシナリオでした。

個人的には、そんな幼馴染がいたんだなって最初から見せてくれた方が、凛は彼への初恋を胸に遊郭で頑張ってきたんだなって思えて物語に深みが生まれたように思います。

実際の凛は惣一朗ルート以外では親の話しかしませんでしたけど…。

結婚の約束してキスまでした最高の思い出なのに、もっと胸に刻んどけよ!!!

 

時雨ルートでの、幼い日の時雨とのやり取りも、終盤になって彼岸花見て初めて、凛が思い出したかのように回想で出てきましたからね。

あ、なんだ時雨さまって出会ったときから凛が好きで、凛だけが全ての人生なんじゃないか…ある意味惣一朗と一緒じゃないか…なんて思えました。

あの回想を見るまでは、いつから好きだったんだろう?とか、子供の頃から好きだったのならクッソロリコン……なんて思ってたのですが

踏まれたり蹴られたり捨てられたりな人生を過ごしてきた中で、生まれて初めて凛のような子に優しくされたら、彼女が欲しくてたまらなくなっちゃうかもと納得できてしまいました。

凛は、あの時時雨さまは何をしてたんだろう…と思ってますが、

もしかしたら水中に身を投げてこのまま死んでしまうのもいいかも、なんて思ってたのかもしれないですね。

なのに凛という希望の光に出会ってしまって、凛が傍にいてくれるのならば生きようかなと思ったんでしょうね。

 

時雨がそんな希望を持てたその瞬間こそが、凛と惣一朗にとっては地獄へのカウントダウンの始まりだったわけですが…。

あの時時雨に声をかけなければ、こんなことにはならなかったのに。なんたって時雨が全ての元凶なわけですから。

なのに、凛が声をかけていなければ、時雨はあのままどうなっていたのだろうと思ってしまうと………時雨に凛を与えてあげないだなんて酷なルートを私は望めないな~と思ってしまいました。

時雨真相ルートでの凛の心情そのままですね。

あの出会いからやり直せるならば、今度こそ幸せにしてあげたいと、叶わぬ夢を見ながらあの日に還っていくんです…。

 

惣一朗との思い出の場所だと思ってたのに、実は時雨との思い出の場所もあの彼岸花だなんて。なんか…皮肉ですね。

惣一朗ルートでは、凛は惣一朗を思い出してあの場所に帰りたいと願って

時雨ルートでは、凛は時雨を思い出してあの場所に帰りたいって思うんだなぁと…。

 

時雨さまの最初の印象は穏やかで優しくて憧れの人、ってイメージでしたが

真実を知ってしまうと、それら全ては凛の理想通りの自分になるために演じてたんだと思うと

この人を壊した要因の一つには、凛の存在もあるんじゃないかなって。

からしたら知ったこっちゃないですが、凛のことが好きすぎて、ちょっとでも好きになってほしくて

無理して無理して鬱憤溜めちゃった結果、過激さに拍車をかけた部分も無いとは言い切れない気がする…。

 

時雨さまは、もっと素の自分で生きられたら良かったのにと思います。

人に弱さを見せられたら、お菊とかに甘えられてたら、あんな風にならなかったのになって…。

時雨に甘えることを教えなかった両親が一番悪いんですけどね。

お菊も嘆くばかりで、時雨を助けたかったのならもっと行動起こせなかったのかな、せめて罪のない遊女を殴り始めた辺りから、気付いた時に止めようよ……何陰で嘆いてるだけなんだよ……って思ってしまいます。

 

この遊女をいたぶって殺して…って人間をおもちゃのように扱ってきた時雨さまのことは絶対許せないですね。

やってきた罪が大きすぎて、逃げきれないからもう心中エンドしか考えられない人だったんでしょうね。

最後凛を脅して抱いた理由とかを綺麗ごと並べて語っていましたが、柚を折檻するぞって脅して凛に言う事きかせるとか、実際やったことホントクズですからね!

結局時雨さまと関係持ったことをキッカケに時雨さまに堕ちてしまった凛を見てると、快楽堕ちしたBADと何が違うんだろうって思ったりもしました。

それまでは、時雨さまから逃げたいって、惣一朗に身請けしてもらうことを望んでたくせに調子がいいよね…。

 

時雨が死を選んだからこそ好きになれただけで、あれだけの人を不幸にしたり殺したりしたくせに

凛と生きることを望んでいたら、普通に許せなかったと思います。

その、死の望み方もどうなのって思いましたけど。

こんな大きなお店燃やしちゃったら、更に時雨のせいで死ぬ被害者出るだろーが!

死ぬときくらい誰にも迷惑かけずに人知れず死ねないのかなこの人は、と冷静に思ってしまいました(笑)

遊女殺しの件についても、親に暴力振るわれてきた反動か何か知りませんが

自分がされて辛かったことを人に、しかも抵抗できない女性にしたいって思うもんなんですかねぇ…。弱いものいじめって点では同じなのかもね。

でも自分は傷だらけでも生きてるわけですから、何も殺さなくても……って感じですが。

せっかく遊女をいたぶってるんだから、時雨さまの手練手管で快楽堕ちさせて遊んでたってオチでも良かったと思いますw

 

真相ルートでやっと糸里を助けてやれる!って思ってたのに、いざプレイしたら

凛ちゃん目撃してたにも拘らずみすみす糸里死なせてることに一番びっくりしましたよ。

逃げ出したくなる気持ちも分かるけど、目撃した瞬間には糸里に命はあったのだから

そこはなりふり構わず飛び出すところじゃないの~?と思ってしまいました。

シャバに出た糸里に何もかもバラされたら終わりだったから、死ぬシナリオしかなかったんでしょうか…そこはライターの技量でなんとかしてやれよ…。

 

惣一朗は、メインヒーローだと思ってたし、一番真相に近付く人だったにも拘らず

今一つ盛り上がりに欠けていたように思います。ツッコミ出したらキリがないです。

まず千早に、自分が惣一朗だとバラすの早すぎましたし。

他ルート、っていうか時雨グッドでは全くバラさなかったのに、それだけでもルートごとにキャラクターの取る行動が違いすぎて、この矛盾はなんなんだ!ってついていけなくなってしまいます。

 

その時雨グッドでは、時雨の真相が全く分からないまま時雨と幸せになってしまうっていう、時雨の見た夢なんじゃねーのってくらい現実味のないエピソードでしたが

惣一朗は自分が君の幼馴染なんだよと一言も凛に話さずに、ただの馴染み客として通って凛を抱きまくって、身請け話出したらフラれるっていう完全な当て馬ポジションでした。

そんなバカな、のオンパレードですね。

自分のルートでは早々に名乗るんだから、名乗らないわけがないじゃないか。

客として身請け話出してフラれて、あっさり引き下がるのも違和感の塊でした。

まず名乗るし、引き下がらないでしょ。

このルートで当の時雨は、凛の幸せを願って凛の前から姿を消そうとしていて、これには本当に笑いました。

凛だけが全てな時雨さまが、凛を置いて、凛を諦めて姿を消すわけがないんですよ……。

 

こんなキャラ設定したんだったら、責任もって矛盾のないシナリオ考えてよライターさんよぉー!!!!!

 

全キャラに言えることですが、全てのBADエンドが矛盾しかなかったです。

こんな状況でこのキャラがエロに走るわけねーだろとか、BAD入った瞬間いきなり凛が頭のネジ外れちゃったけどどゆこと?ってなったりとか、凛のことあんなに愛してたキャラが別の女と結婚して凛に手紙も寄こさなくなったりとか…ありえねぇっていう急すぎる雑なBADが本当に多かったです。

凛がおかしくなった時には大体現れる時雨さまが面白かったですけど。

時雨が一番狂ってるくせに、狂った凛を見て一体何を思ってるんだろうなっていう…w

 

 

惣一朗エンドはメインビジュアルにもあった、凛の首を絞める一番切ないBADが良かったですね。スチルもとても綺麗で、惣一朗=このBADが本筋として製作陣は作ったんだろうなって思ってます。

だからせっかく幸せになるハッピーエンドの方が、ただアオカンしてるだけであんなに印象薄いんだよ…。

メインビジュアルみた時は、実は凛の寝首をかくほどの毒を持った人物なのかと想像していただけに、肩透かしをくらいましたね。

首を絞めるのすら優しさだったとは。惣一朗というキャラクターは、良い意味でも悪い意味でも、優しさしかない人だと思います。

悪事に手を染めるのすらも、凛への優しさでできているんです。

 

エロになると変にドSキャラ担当を押し付けられてた感の強いキャラだったので、そこももっと優しい系でも良かったような…と思いました(笑)

自身のルートで最初は頑なに凛を抱かなかったのは一体なんなんでしょうかね。爆発したら凄かったですね。

惣一朗のシナリオが思ってたほど濃くなかったせいで、彼に最後に残るイメージは「エロい」だけになってしまいそうです。

幼馴染とか、10年間想い続けてくれていたとか、色々濃い人だったはずなのにね…

 

 

エロシーンについてなのですが、全キャラ正直微妙でした。

せっかく18禁ver買ってるのに、エロを微妙と思ってしまうなんて、移植版買えばよかったよホント…ってなりました。

どこが微妙なのかって聞かれたら上手く言えないんですよね。ほんと直感的に、なんでか分からないんだけど、全然萌えれないっていう。ほんとなんでなの。

通販サイトのレビュー内で「スチルが下品」って書かれてるのを見かけて、そういうのも原因かもしれません。ダイナミックなまぐわいがリアルに描かれていますし、

遊女な凛ちゃんが慣れてるのもあって、全然嫌がらないから慎みが無いように感じてしまうのもあるし、喜んでアレをしゃぶっているような描写も多いです。

 

でもそういうのよりも何よりも、文章読むのがめんどくせぇな~~~~って思ってた印象が強いです。

すっごい官能小説みたいに、状況を説明する文章がセリフの3、4倍あるんですよね。

もう早く次のシーン進んで欲しい、このシーンは飽きた!ってなっていました。

適当に読み飛ばしてセリフだけは聴いたりしてたんですが、閨だからこそ聴けるトークなんてものもほぼなくて

大体喘ぎ声ばかりで、最後にはイく…ッ!て言って、出しましたよ~って画面白く点滅する演出があって終わり、の全キャラわりとワンパターンな印象でした。

だからあえて見る必要も感じず、ホント移植版すれば良かったなって思いましたよ。声優さんが頑張ってエロまで演じてくださってるので、こんなこと言いたくなかったですけども。

 

しかも移植版だと、エロがない分2人が寄り添ってるような美しいスチルが増えてるんですよね。それを知っただけで、移植版プレイしていないのに断然移植版派になりました。

惣一朗のハッピーエンドのラストのアオカンしてるだけのシーンも、移植版だと幸せそうに語らっている2人みたいなスチルになっていましたし。絶対そっち見た方が印象に残るじゃん!!w

辰吉ルートもめちゃくちゃ気になるし、近いうちにswitch版買っちゃうと思います。

 

 

かなり長文になっちゃったしこれ以上語る気力もないんですが、残りの3名の中では彰人さんが好きでしたよ。

3名については、惣一朗が全く出てこなかったり、時雨が別の男と幸せになることを許してくれたりと、ありえない展開のオンパレードな為

本当のストーリーから派生したIFストーリーを描いたものなんだ、これは別物なんだ!って思えば愛せそうです。

でも彰人の一番好きなところって、時雨が凛のこと好きなのを気付いていた上で、時雨に釘を刺してそれでも凛を掻っ攫っていくところだったりするんですけどね。

 

彰人さんって、時雨が事を起こした時の協力者みたいなもんですから、清州屋へお金を貸していたのが自分の店って判明した時も、ってことは元をたどれば俺じゃなくて時雨のせいじゃね?って気づいてたんじゃないんでしょーか。

あえて言う必要はない、って黙ってくれてたんならそれも凛への優しさだと思うから萌えますね。友人の為でもあるんでしょうけど。

彰人を攻略したのだいぶ前だから細かいことは忘れちゃいましたけどね。

笑えるケンカップルだったことが、この作品の中では数少ない癒しだったように感じます。

彰人といえば、昔通っていた頃贔屓にしてた花魁は何だったんだっていう疑問が残ったまま終わりましたけどね。

女を抱くことを彰人がつまらないって感じていることを描写したいがためだけに出したってことなんでしょうね。

そんな彰人が、凛にはあっさりドハマりしたのも面白かったです。

この人、凛の中身とかじゃなくて体に惚れたってことよね?と何度も思っていました。

 

 

結局語ってしまってるわ。

吉原彼岸花、個人的に矛盾が多くて意義あり!と言いたい部分は多かったですが、最終的にプレイして良かったなと思えました。

もしもFDが出るなら、それこをIFを描いて欲しいですけどね。

早々に時雨の悲しみや狂気に気づいて、凛が止めてあげれる、もしもの未来が見たいです。花魁になる前に止めちゃったら、花魁じゃなくなっちゃうけど(笑)

時雨の目も悪くならないルートとかね。……ん?時雨ルート以外では時雨さん、全然目大丈夫そうだったような…w

時雨グッドでのみ出てきた、桜華屋を時雨から引き継ぎます!って張り切ってたあの女の人はホントなんだったのか…言い出すとやっぱ、ルートによって急に展開が変わりすぎで雑ですよね。

 

でも時雨グッドは個人的にかなり好きですね。ほんとに、こうだったら良かったのにって思います。

真相なんてなかったらよかったのに。素敵な時雨さまについうっかり恋してしまって、キスしてしまって、気持ちに応えてもらえただけの可愛らしい恋で終わってたならどれだけ良かったことか。

時雨さまとは内証でヤってばかりだったので、こんな所絶対バレてるだろ…バカなのか…と思っていました。

実際お菊にバレていましたね。

 

最後に、喜蝶さんがすごく好きだったので、もっとラストとかにも出してあげてほしかったです。

凛が幸せになったら、彼女が誰よりも祝福してくれたと思うんだけどなー。