スチームプリズン イネスルート感想
乙女ゲームを久々プレイしました。乙女ゲーム大好きなんですが、のめり込むと時間も気力も奪われてしまうので最近はたまに程度に留めています。
1日で1ルートいっきにクリアまでプレイは久々にしました〜楽しかった!
小説いっき読みくらいボリューミーでフルボイスってすごいよね、乙女ゲー。
さて今回はスチームプリズンvita版のイネスルートをクリアしました。覚えてるうちに感想いっきに書くよ!
実はかなり前にウルリクルートクリアしたっきり放置してたんですよね。面白ったような気はするんだけど、話が長いからこれは気力がいるなと。
そんなこんなでウルリクルートの内容は月日の流れで忘れてしまったのでまたの機会に。
前回話が長いと感じてしまった原因のひとつに、選んだ選択肢が正しかったのか分からない、今私はどこにいるの?ハッピーエンドに向かえてるの?って不安が常にあったせいで若干話が入ってこなくなっていたので
今回は最初から目的のエンドにたどり着けるように攻略サイトにお世話になりました。
おかげで今自分がどの辺にいるのかが明確でプレイしやすかった。
それだけ選択肢が難しかったり、合ってるのか不明になるほどハラハラする展開があるっていうのは面白いですね。
さて肝心のゲームシナリオについて解説すると
序盤はプロローグのような感じで、この世界には上界と下界が存在するんだよ〜っていう世界観をプレイヤーに教えてくれるためだけに展開してるような内容だったので若干流し読みしてました。
ただでさえ長いのにここで時間を取られる訳にはいかない(笑)
あ、あとフィンがどれだけ主人公大好きかも序盤ですでに描写されてますね!
冒頭の血まみれキルスのシーンまで物語が進んでからが、ここからがこの作品の始まり!って感じでした。
映画みたいでいいですね。
まずキルスがこれまで暮らしていた上界は、平和だけど結婚相手も国に決められるというどこかおかしな所にもかかわらず上界の人々は疑問に思わず国に従ってるっていう環境です。
最近はなぜかこういう作品多いですね。最近の乙女ゲーだと、オランピアソワレがめっちゃ浮かんできました。
国の選んだ相手では無い人と恋したら罪人として下界に落とされるってところまで一緒ですね。
これはこれ、あれはあれって感じなので別にパクリとか思わないですけど。
ちなみにキルスが下界に落とされるところから物語は大きく動いて、各ルートに分岐していくわけですが
キルスは恋に興味もなく、誰が結婚相手でも気にしない天然で鈍めな女の子。
しかし親を殺した冤罪で下界に落とされるんですよねー。
目が覚めた時ナイフを持ってたからって、「私が殺したかも…」と言い出すキルスさんにはびっくりしました。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
そこは絶対に自分じゃないって言い切ってよ(笑)
信じられない事態に遭遇すると感覚が麻痺して、そんな気になってしまうのかな…恐ろしい。
ちなみに早速終盤のネタバレ言います。
そのキルスの親を殺した犯人、元婚約者のフィッツジェラルドだったんですよね〜…。
ちなみにそれについて私が1番気になったのは、お前お坊ちゃまなのに自分で手を下したのかよ……って疑問ですw
手下使ったりせず、2人とも滅多刺しにするとか!なんか恨みでもあったんかい!!
返り血まみれになったであろうお坊ちゃんは普通に目撃されることなく自宅に帰れたのかな…
そんなわりとどうでも良いことが気になりましたw
フィッツジェラルドさんは最初からかなりうさんくさかったですもんね。
下界ルートでは一切この真相にたどり着けずモヤモヤしたまま終わった記憶があるので、イネスルートでは1度上界に戻って犯人判明させて綺麗に解決できてスカッとしました!
それに至るまでの流れが綺麗すぎましたけどw
あんなうさんくさい元婚約者のフィッツさんを1番に頼ろう!と言い出したキルスにびっくりでしたよ。
え、キルスってそんなにフィッツさんにいい感情持ってたっけ?ってなりますよね。
そして再会したフィッツさんがあまりにもキルスに好意的な言葉を並べてくれるもんだから、下界で心が荒んでた私は彼の優しい言葉にコロッと騙されそうになりました。
おのれフィッツジェラルド…!
ユネさまが後ろ盾になってくださった瞬間、フィッツジェラルドまじざまぁ(笑)でしたね。
でもユネさまいなかったらフィッツの完全犯罪でした…キルスの行動は考えが足りてなかったよね〜…。
だからイネスも、彼を信用してもいいのか?って言ってたんだよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
イネス絶対嫉妬してんだろ!!っていう乙女ゲー脳でしか忠告聞いてませんでした。さーせん。
さて肝心のイネスさんとの恋愛について。
保護地区に留まることに決めたキルスが、わざとではないもののハウンズに目をつけられる行動を取って収容されるたびに迎えに来てくれたイネスさん。
なんかもうこれだけで、お前キルスに気があるだろ?と思えるほど優しさを感じましたね。もう落ちるよ。
ザクセンは何がしたかったのか分かりませんでした。
彼の最後まで見届けたわけですが…。
結局はスィアさんのことが好きで、彼女が亡くなってから人が変わってしまったザクセンが、スィアにどこか似ていて彼女を思い出させるキルスに出会ってしまって、スィアを思い出すと辛い気持ちになるから八つ当たりしてたってことですかね!
なんちゅう迷惑な…ガキみたいな……
でも裏を返せばスィア以来初めて彼の興味を引く女性がキルスだったわけで…結局致命傷を負わされるような暴力はふるわれなかったですね。
暴力振るうだけでも頭おかしいんだけども。
裏でフィンがやばいくらい重症負わされてたのを知ると…感覚が麻痺してしまって、キルスには甘かったよねと思えるようになった(笑)
彼を理解して更生させて骨抜きにして笑いたかったです。ザクセンルートはよー!
じゃなくてイネスの話でしたね…。
その前にメルロー親子が殺されるのが辛すぎる受刑ルートでした。彼らが殺される所を見るくらいなら下界に行けばよかったと思ってしまったよ。
でもキルスがどこにいても、結局メルロー達は殺されたんだろうなぁ…
キルスが原因ではなく元恋人のせいだもんなぁ。なんであんなクズと付き合ってたんだ…
でもキルスのせいじゃなくて少し救われました…
そんな2人が暮らしてた家で、イネスと愛を育むことになろうとは。人生何があるか分からないですね。
イネスとぐぐっと距離が縮まるキッカケになったのは、キルスが「お礼になんでもします!」と言ったことからですね。
「なんでも…?」とイネスさんが反応したとき、どうしてもいかがわしい要求が脳裏を過ぎりました(笑)
心が汚れててつらいね。
真面目なイネスさんは勿論、変なお願いなんてしませんでした。
勉強を教えてくれって!何それ可愛い!
いや人によってはまだいかがわしい展開想像できるけどな。
まぁそれから、2人で家で過ごす時間が長くなって自然と距離が縮まっていく様子が微笑ましくて良かったです。
もしイネスがキルスに気があったのなら、勉強をダシに近づこうとした策士!って思うところですが
先にキルスの方が恋心を自覚してなんやかんや悩むのが可愛かったです(笑)
イネスの方は意外と自分の気持ちに鈍すぎで、最後の最後にキルスの方から告白されて、やっと噛み締めるように「自分もおそらく好きだ」と言い出したのでなんか笑いました。何はともあれよかったねキルス。
でも自覚してからは、男女のスキンシップについては年上の男らしくリードしてくれるイネスさん。
初めてのキスの時に「愛情表現だと教わった」みたいなこと言ってたのが非常に気になります。
恋なんてしたことないみたいに言ってたけど、それなりに遊んだりはしてきたのかな〜。
教わったって誰に…と言おうとしたキルスは唇を塞がれてそれ以上聞けないままこの話が終わってしまった。ちくしょう(笑)
そういえば真面目なイネスと違ってザクセンさんは遊んでるみたいな会話もありましたね。
下界の民をバカにしてるくせに酒場に行って女遊びはしてたんだろうか…。
ザクセンさんはほんとにスィア一筋な感じがしました。彼女が死んでから女遊びが酷くなったとかなら納得しちゃうな。
スィアさん、謎な魅力たっぷりでカッコイイ女性でしたね。イネスも寝言で彼女の名前言うとかよっぽどだよなー…
キルスがスィアと似てたから、とか最もらしいこと言って誤魔化してたけど、やっぱりイネスもスィアが好きだったんじゃないかな。
罪な女性だなって思うけど、あれは好きになっちゃうわー。
イネスに男女の営みを教えたのはスィアだったんじゃないだろうか…イネスとザクセンと関係持ってたくせに、表立っては平気で女捨ててるとか言いまくってたんだったら、怖い女だな(笑)
そんな想像ができてしまう余地があるというか、少し仄めかされていたように私は感じました。
ドロドロした大人な物語はあえて伏せられ、子供でも楽しめる作品に収めてた感じがします(笑)
最後の初キスシーンの時も、イネスに口を開けてって言われて意味分かんないまま口を開けたキルスに「そうだ、いい子だ」ってセリフは良かったですね!
その後、「そしてイネスは……」って文書があったのに何したかまでは書かれず急にシーン転換したわけですよ。
わざとだって分かってるけどもw
そんな感じで恋愛面はCEROC辺りまでにぼかしていくスタイルなのねって思いました(笑)
個人的にイネスルートで1番いいなって思ったのは、イネスとほぼお喋りしてるだけなのに毎回金置いてってくれるところですね!
それで生活に困らないくらい買い物できるから仕事も探さなくていいし、料理まで教えてくれたし、その時買った食材の代金はもちろんイネスが出してくれたんだろうし…。
至れり尽くせり、イケメンの来訪を待つだけで良かったイネスルート。ヒモ生活サイコー!!
イネスが急に「上界に行くからもう会えない、これから仕事見つけて頑張れよ」と言いに来た時に
「私も上界に連れてってください!」と言い出したキルスを見て
お前……!散々頼ってきたのにまだ甘える気か…!!と本気で思いました。
好きだからとかじゃなくて、上界に行きたいって気持ちと彼に世話になり続けたい依存心が1番に浮かびましたよ…。
それでほんとに、罪人として下界にいるキルスを上界に連れて行けちゃうんだから、イネスも副リーダーの職権乱用して権力使ってるよな〜と思っちゃいました(笑)
もう会えないって言いに来た時これまで貯めたお金キルスに渡しにしてくれたのがもうやばいですね。
金のことしか言ってないですが、食うものに困って大変な下界生活になるはずだったのにハウンズの副リーダーに気に入られて貢がれてるってキルス高待遇すぎました。普通今頃酒場で身体売ってるんだもんね…。
エンディング後は、ハウンズの組織をちゃんとするべく2人仲良く下界に戻って元の家で新婚生活とか幸せそうでニヤニヤしました。ご馳走様です。
これぞハッピーエンド!!
序盤でうさんくさそうだなと思っていた人達がみんなサクサク逮捕されましたし、綺麗に風呂敷畳んでくれた点では良シナリオだったなーと感心しました。
キルスも冤罪でかなり可哀想な目に遭いましたけど、フィンが1番可哀想だよね…。
キルスのとばっちりでハウンズに落とされて、ザクセンに変に気に入られて頭おかしいくらい怪我負わされて、多分大分狂わされた後に当の本人のザクセンさん死亡。
全てが終わってからイネスとラブラブになった後のキルスとやっと再会できるっていう。
いや再会できたことを喜んであげるべき?
イネスとキルスの関係知った時超落ち込んだんだろうなー…不憫…。
フィンさんは元々ルートなかったらしいので、どんだけ不憫枠やねんってなりますねw
Vitaで追加されて本当に良かったです。
まぁ最後の方に攻略した方がいいかなーと思うのでまだフィンルート行けませんが。
いつか彼を幸せにしたいのと、ハウンズで何があったのか怖いもの見たさで知りたいですね(笑)